丸川珠代五輪相(50)が7日、閣議後の会見で、閉幕した東京オリンピック(五輪)・パラリンピックについて「開催国としての責任を果たし、無事に大会を終えられたと思っている。大きな問題なく終えた」との認識を示した。

一部会場を除いて無観客での開催となり、約900億円を見込んでいたチケット収入がほぼなくなった。大幅赤字が見込まれるが、費用負担問題について「必要があれば、協議するべきだ」と協議に応じる構えを見せた。組織委員会の武藤敏郎事務総長は6日の総括会見で「収支が整わないとなれば、東京都、政府との3者で意見交換しながら解決策を見いだしていきたい」と、赤字になった場合は3者で協議したいとの意向を示していた。

また、大会を通じて弁当の大量廃棄や医療資源の廃棄など、さまざまな問題も発生した。「やりながら調整して、乗り越えてきたという印象がある」との見方を示した。

6日夜に出国したアフガニスタンの選手2人について「水際措置については他の選手と同様に、また、来日時同様、サポートさせていただいた」とした。選手の今後について、女性活躍担当も兼ねるだけに「女性の人権という観点からも、国際社会が1つになって、対応を進めていく」と話した。