三浦璃来(19)、木原龍一(29=ともに木下グループ)組が、国際大会初優勝を飾った。

ショートプログラム(SP)首位から、フリーも131・74点で1位とし、合計204・06点で大きく自己記録を上回り、初の200点台に乗せた。結成3季目。成長著しい日本の新星が、北京五輪シーズンの初戦で、最高のスタートを切った。

ショーン・フィリップスが歌う「ウーマン」のしっとりとしたメロディーに合わせて滑りだすと、前日のSPに続きリフトなどで最高難度のレベル4を獲得。ジャンプでミスはありながらも、着実に出来栄え点も積みあげてフィニッシュまで息を合わせ続けた。演技直後には、三浦が笑顔で首をかしげるしぐさも見せたが、得点が表示されると2人で手をたたきあって、互いに祝福した。

10位と躍進した3月の世界選手権に照らせば、合計で5位相当の得点。ペアで世界王者2度のメーガン・デュハメル氏に師事を仰ぎ、実力を伸ばしてきた成果をシーズン初戦で証明した。