新旧の日本選手権優勝ペアによる直接対決2戦目は、吉田夕梨花(27=ロコ・ソラーレ)と松村雄太(31=コンサドーレ)のペアが、松村千、谷田組に7-4で快勝。大敗した前日のリベンジを果たし、今大会での直接対決での成績を1勝1敗とした。

第1エンド(E)に幸先よく3点を先取しながらも、連続失点を喫して追い付かれて迎えた第4エンド。松村雄は「No1をどちらが最初に取るか。あとはどう相手の石にぶつけ、どのようにして自分の石を出さないかが重要だった」と振り返る。

その言葉どおり、吉田夕、松村雄組は中盤までにNo1ストーンを確保。さらに3、4投目に吉田夕が的確なショットを重ね、スチールされる可能性を封じた。最後の5投目を担った松村雄は、「夕梨花の4投目が理想的で、次に(ストーンに)触れば中側に入っていくようにセットアップしていく形をつくれた」と、パートナーが「布石」を整えていたことを強調した。

先攻だった相手の5投目のガードストーンがずれたことで、複数点獲得のチャンスが拡大。勢いよく投じられた松村のラストショットは、「少しウエートが速すぎて、危なく自分の石が出そうだった」と話すが、狙った場所へしっかりコントロールされていた。11時の方向にあった自らの石を内側に押し込み、No1とNo2を獲得。吉田夕が配置したそれまでのストーンも含め、松村雄は「狙い通りの形で2点を獲得できた」とうなずいた。