ショートプログラム(SP)5位の吉田陽菜(16=木下アカデミー)が、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)2本を決める好演技を披露した。

フリートップの124・19点を記録し、合計178・41点の3位。それでも櫛田育良が優勝、2位には柴山歩と同じ所属の後輩に上回られ「全日本ジュニアの優勝を目指しているのに、負けてしまっている。そこは悔しいです」と素直な心境を明かした。

高い潜在能力を示した。冒頭で3回転半-3回転トーループの連続ジャンプを決めると、続けて2本目の3回転半に成功。演技後半のジャンプの乱れなど課題はあるが、2本そろえたのは大きな収穫だ。

「トリプルアクセル2本の構成は最低限やらないといけない構成。少しは進めたけれど、まだまだ世界には近づけていないので、まだまだこれからかなと思います」

練習では3回転半の成功率が上昇。時に5本連続で成功させるなどし「難しいし、簡単かと言われたらそんなに簡単ではないけれど、調子がいい日は、案外すんなり練習でも2本跳べています」と明かした。総合力に磨きをかけ、11月の全日本ジュニア選手権優勝を目指す。【松本航】