18年平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)4位の宮原知子(23=木下グループ)が2季ぶりのGPシリーズ参戦を喜んだ。

最終調整を終え「今日はとにかく体を動かすことを目標にしていたので達成できたかなと思います」と笑顔。「すごく久しぶりの海外試合で、楽しみに来たので。練習から観客の方が会場に入っていて、GPシリーズを感じることができました」とまた笑った。

今月上旬の東京選手権に出場し、優勝した2日後にカナダ・トロントの拠点へ戻った。日本では日本初の4回転ジャンパーである本田武史コーチの指導を受けつつ、リモートで振り付けを進め「先生に言われたことを体現する難しさはありましたけど、頭を使ったり今まで以上に感覚を磨くことができた」実感がある。

2日のジャパン・オープンで挑んだトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は「今回は入れないです」。上位に食い込むためには必須の大技だが、宮原の場合は演技全体が崩れてしまうリスクがある。バランスを考えて回避し、伸び伸び滑る。「この大会の目標とかは何もなく、滑りたいという思いで、気持ちのいい演技ができたらいいな」と自然体を貫くつもりだ。

女子のショートプログラム(SP)は日本時間の24日午前7時19分から始まる予定となっている。【木下淳】