初出場の南一輝(21=仙台大)が種目別決勝の床運動で14・766点をマークして銀メダルを獲得した。冒頭から2本のF難度の跳躍を並べ、最後まで演じきった。

19年6月に群馬・高崎で行われた全日本種目別選手権では、大会7連覇を目指していた白井健三を破って優勝。東京五輪の選考会だった5月のNHK杯では直前練習で右ふくらはぎを負傷して棄権していた。夢舞台には届かなかった悔しさをバネに、世界選手権に臨んでいた。

ニコラ・バルトリーニ(イタリア)が14・800点で優勝した。萱和磨(セントラルスポーツ)は14・533点で6位だった。

予選5位通過だった橋本大輝(順大)は、疲労の蓄積などを理由に棄権した。