男子の葛西紀明(49=土屋ホーム)が合計172・7点で22位だった。優勝すれば2季ぶりのW杯開幕メンバー復帰のチャンスがあったが逃し、冬季オリンピック(五輪)史上最多9度目の出場を目指す22年北京五輪の代表入りの道は厳しくなった。1回目115・0メートル、2回目110メートルだった。小林陵侑(24)が優勝した。

北京五輪代表は、昨季と今季のW杯ほか国際大会の成績で選考される。葛西は昨季26季ぶりにW杯出場がなかったため、今季は開幕からW杯に参戦してポイントを獲得することで五輪代表入りを狙おうとしていた。

北京五輪への道は険しくなったが、下を向くことはない。「やめる気は毛頭ない。調子がよければ、もっといける感触はある」と強気に言った。来年50歳を迎えるが「まったくやめる気はない」と改めて強調。続けて「キングカズさんのようにずっとやっていきたい」と、仮に北京五輪を逃しても、26年にイタリアで開催されるミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を目指す考えも示した。