バレーボールのVリーグ男子2部(V2)は30日に開幕し、北海道の2チームは道内で今季開幕戦を迎える。

リーグ参入3季目のサフィルヴァ北海道はV1昇格に必要な来季のS1ライセンスを取得。1部・2部入れ替え戦圏内の2位以内を目指す。

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サフィルヴァ北海道は2部2シーズン目での1部昇格を狙う。初挑戦となった昨季は4勝を挙げ11チーム中9位と健闘。既に22-23シーズンのS1ライセンスを取得しており、今季2位以内に入れば入れ替え戦進出の権利を得る。新主将の阿部誠樹(23)は初戦のヴィアティン三重戦(苫小牧)を前に「クラブの人たちが頑張って動いてくれたおかげ。僕らは結果で恩返ししたい」と意気込んだ。

地道に上位との差を縮める。9、10日に行った昨季2位ヴォレアス北海道とのプレシーズンマッチは、初戦が0-5と完敗も2戦目は2-3。最終5セットは16-18と勝利目前まで追い詰めた。2年目の上杉徹監督(41)は「去年初めてV2に挑み、負けた試合もあったが、いいところまでは迫れていた。少しの差。あとは対戦ごとに、やることをしっかり選手に落とし込めるか」とイメージした。

フィジカル強化を目的に4月から強化、コンディショニング専門の鈴木真代(36)、橋本文音(27)両トレーナーが着任。週1回だった筋力トレーニングを2回に増やした。阿部は「意識して力を入れなくても強いスパイクを打てるようになった。体の使い方も変わりケガも減った」。昨季の経験値と一段上のパワーを生かし、目標をたぐり寄せる。【永野高輔】

◆Vリーグ男子2部 レギュラーラウンドは10月30日~22年3月27日。15チームが参加し、2回戦総当たりのリーグ戦を実施。上位2チームが1部・2部入れ替え戦(22年4月)に進出する。9、10位の2チームは2部・3部入れ替え戦(22年4月)に回り、下位5チームは3部に自動降格。