五輪24年ぶりのメダルを目指すスピードスケート・ショートトラックで、日本が男子5000メートルリレーで崖っぷちからはい上がった。29日、名古屋市ガイシプラザで行われたW杯第2戦の予選2組。3番手だった残り5周で売り出し中の宮田将吾(18=阪南大)がカザフスタンを抜き、2位で準決勝に進んだ。98年長野五輪男子500メートル金メダル西谷岳文と同じ大学の後輩は「自分がきっかけで2番手に上がれたのは、この先の自信になる」と笑った。

第1戦は予選で失格。22年北京五輪の同種目出場権はW杯4大会のうち上位の3大会を比較し、8カ国に与えられる。この日2大会連続予選落ちとなれば、強化するリレーでの五輪出場に黄信号だった。女子3000メートルリレーも準決勝進出を決め、長島圭一郎ヘッドコーチは「男女ともそんなに甘くない。あとは集中してやるだけ」と前哨戦で表彰台を目指す。【松本航】