昨季2位のヴォレアス北海道が、開幕戦で昨季3位の埼玉を3-0で破り白星発進した。先発出場し5得点、3ブロックのミドルブロッカー後藤万澄(25)は「開幕戦は大事なので、いいスタートが切れてよかった」と、ほっとした表情を見せた。

今年2月の練習中に右足第5中足骨を骨折し、加入1季目だった昨季は途中で戦線離脱。V1昇格をかけた入れ替え戦に照準を合わせていたが、コンディションを戻すことができず、その後コートに立つことなくシーズンを終えていた。「こういった形で、開幕戦で復帰できたというのは自分にとってもすごく自信になった。チームの力になれなかった思いを今季晴らしたい」と語気を強めた。

高校までの10年間は野球を続け、仙台大進学後、本格的にバレーボールに転向した異色の経歴を持つ。体脂肪率は7、8%を維持し、昨季と比べ体重は10キロ以上増えて85キロになった。ケガを経験し、自分の体としっかり向き合いながら戦っている。悲願の1部昇格を目指し「僕らの持ち味を出して全力で戦っていきたい」と力を込めた。【山崎純一】