16年世界ジュニア女王の本田真凜(20=JAL)が逆転で7年連続の全日本選手権出場を決めた。

2日前のショートプログラム(SP)は50・37点で8位。この日は101・65点の合計152・02点をマークし、予選を通過した。

東日本の選手とって最終予選となる今大会。女子は上位5選手が年末の全日本(12月22~26日、さいたまスーパーアリーナ)に進む条件だった。

真凜は第3グループを終えて首位。最終グループのSP上位6人の結果を待つ状態だったが、2人を上回って5位に食い込んだ。

試合後は「まずはホッとしています」と第一声。「全日本出場に向けての枠取りで、その怖さ、難しさを今年あらためて思いましたし、でも悔いのないような思い切った演技ができたので良かった」と笑顔を見せた。「私以上に、周りの方々からたくさん連絡がきたりして。ドキドキした? 怖かった? とか、心配をかけていたんだなと思いました」とも話して、また笑った。

12位に沈んだ今月上旬の東京選手権後には、10年バンクーバー五輪(オリンピック)銀メダルの浅田真央さんから連絡をもらい、一緒に練習したという。「いろんなお話を聞かせていただいて、心に残る話しかなかったです。LINEでも練習の仕方を丁寧に教えてくださったり。今回の東日本で全日本に出場する、という約束を果たせたので良かったなと思います」とエピソードをさく裂させた。

フリーでは冒頭の3回転ループ-2回転ループの2連続ジャンプや3回転フリップをきれいに決めた。3回転サルコーは転倒したものの、それ以外は最後の3回転トーループからの3連続ジャンプまで大きなミスなく「ラバーズ」を演じ切り、佐藤久美子コーチから「良かったね」と声をかけられていた。【木下淳】