ショートプログラム(SP)7位の三原舞依(22=シスメックス)が日本勢最上位の4位に食い込み、22年北京五輪代表争いに名乗りを上げた。フリー3位の142・12点を記録し、合計210・01点。体調不良で2季前の競技会を全て欠場する苦難を経て、フリー、合計ともに自己ベストで復活を印象づけた。カミラ・ワリエワ(15=ロシア)が合計265・08点の世界歴代最高でGPデビュー戦優勝。樋口新葉(明大)は6位、河辺愛菜(木下アカデミー)は9位となった。
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「210」と表示された得点を見て、三原が「やった~!」とさけんだ。3季ぶりとなる海外でのGPシリーズ。地元カナダの観客が「MAI!」と声援で後押ししてくれた。冒頭のルッツ-トーループの連続3回転から、ジャンプ7つを全て成功。3つのスピン、ステップも最高のレベル4でそろえ「すっごいうれしくて、ガッツポーズが訳分からないことになってしまいました」と笑った。
2年前はリンクに立つことすらできなかった。体調不良で1年間の休養。昨季の復帰当初も力を入れて階段を上れば、反動により脚が重くて動かなくなった。体重が落ちて「脚の力の持続が心配だった」。それでも中野園子コーチは、当時の様子を「(自信のなさが)見えたけれど、後ろ向きなことは絶対に言わなかった」と振り返った。
4年前の12月。全日本選手権で5位にとどまり、2枠だった平昌五輪代表を逃した。悔しさは忘れない。
「五輪代表になるためには、それだけの練習と強さが必要。毎日が試練と思って、まだまだ頑張りたい」
代表3枠を巡る争いは、全日本選手権(12月、埼玉)で決着がつく。次戦は連戦となるGP第3戦イタリア大会(11月5~7日、トリノ)。三原が見つめるのは、前だけだ。【松本航】


