17年ジュニアグランプリ(GP)ファイナル3位の須本光希(20=関大)が原因不明の体調不良と向き合いながら、12月の全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)を目指している。

SPはアクセルを2回転半にとどめながらも、ジャンプに大きなミスなく71・88点の2位発進。納得した表情を見せながら「試合前は不安だったり、焦りで、精神的にいい状態じゃなかった。思ったよりいい演技ができた」と振り返った。

今季は体調不良に悩まされている。練習を始めると、じんましんが出たり、吐き気を感じる日々。原因を調べているが、はっきりと分からず「分かれば薬で止めたりできるけれど…」と素直な心境を明かす。10月の近畿選手権(京都)欠場も頭をよぎったが、出場を決意。今大会の先に見える全日本の舞台が力の源だ。

「スケート人生、あと何年か分からない。(全日本選手権が行われる)埼玉で滑りたい。いろいろな方に『体調が一番』と言っていただいている。悪化しないように練習したいと思います」

ジュニア時代から国際大会で活躍し、伸びやかな滑りを武器としてきた。年末の大舞台を目指し、6日のフリーに臨む。【松本航】