ショートプログラム(SP)7位と出遅れた鍵山優真(18=オリエンタルバイオ/星槎)が、ショートプログラム(SP)7位から大逆転優勝を果たした。自己ベストを更新するフリー197・49点。合計278・02点をマークした。SPの上位6人をごぼう抜きして海外GP初参戦Vを成し遂げた。

昨季の世界選手権で初出場ながら銀メダルを獲得した鍵山はSP80・53点。こちらは自己ベストより20点以上も低い出だしとなったが、フリーでは4回転サルコーを含む全ジャンプを決めて、大まくりした。

試合後のメダリスト会見では「さっき1位になったことを知ったので、すごくビックリした。優勝とか考えず、ただ頑張ることだけを考えていました。ただ、優勝できたことはうれしく思っています」と語った。

SP6位だった友野一希(23=セントラルスポーツ)は161・20点の合計245・11点で6位だった。

2位はミハイル・コリヤダ(ロシア)、3位は地元イタリアのダニエル・グラッスル。SP首位の金博洋(ボーヤン・ジン=中国)はフリー9位と大失速して7位に沈んだ。【木下淳】