女子SPでシニア2年目の河辺愛菜(17=木下アカデミー)が自らも驚く2位に食い込んだ。ISU公認大会で日本女子6人目のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、自己ベストの73・88点。得点を見ると口元を手で覆い「うれしい気持ちと驚きでいっぱいです」。上位3人の記者会見では「演技後は2位なんて予想していなかった。その分、自信につながりました」と初々しくほほ笑んだ。

愛知県出身の高校2年生は18年春に父を名古屋に残し、母、弟と3人で関西へ転居。紀平梨花らを育てた浜田美栄コーチに指導を受け、武器の3回転半を身に付けた。今季はGP第2戦スケートカナダのSPで53・30点の最下位。紀平が故障で欠場し、代役で急きょ巡ってきたGP2戦目で20点以上を上積みした。女子の五輪代表切符は3枚。急浮上した17歳は「フリーでこの順位をキープできるように頑張りたい」と力強く言い切った。【松本航】