立命大が6季連続で甲子園を逃した。1週間前に準決勝で関大との1点差の激闘を制したばかり。チームとしては上昇の手応えを感じていたが、古橋監督は「ここまで地に足がついていなかったのは初めて。裏目裏目で信じられない」と言った。

パスオフェンスで関学大を追い詰めた。第3Qだけで3本のTDを奪い、21得点をあげた。しかし、勝負どころで3インターセプト、2本のファンブルロストと自滅した。指揮官は「抜本的にチームを変えないと」と危機感を募らせる。

選手も同じだ。主将のRB平は「この1年うまくいかなくて、辛くて孤独を感じてきた。中心は4年なのに悪い雰囲気があって、それを変えられなかった。当然の結果です。下級生には分かってほしい」。02年度から甲子園3連覇の黄金期を築いたが、その舞台にすら遠ざかる。名門が岐路を迎えた。【実藤健一】