日本代表で18年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレがイタリアに11-6で大勝し、白星スタートを切った。前半を同点で折り返すと、後半に大量得点を重ねた。9日まで行われた混合ダブルスでは会場広告の関係で放送が見送られていたが、男女の1次リーグから日本国内でもテレビ中継を実施。日本からの声援を力に変え、ロコ・ソラーレが北京へと突き進む。

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中盤までは一進一退の攻防が続いたが、後半は一転して日本のペースとなった。第6エンド(E)、不利とされる先攻で巧みにストーンを配置すると、相手のラストストーンがミスショットとなり3点をスチール。第8Eではスキップの藤沢がドローショットで3点ではなく、相手のストーンをはじいて4点目を取りにいった。攻めの選択を成功させると相手がコンシード。負けを認めた。

初日ということもあって氷の状態を把握できず、苦労していたようにも見えた藤沢だが、終盤に入るにつれて精度を上げた。「癖のあるアイスで、前半は形を作っても決められず我慢を強いられる展開となったが、後半にチャンスをつかみ切れた」とうなずいた。

日本からテレビ越しに見つめるファンの応援も力に変えた。一足先に閉幕した混合ダブルスでは、場内広告の関係で日本を含む複数の国での放送が見送られていたが、問題は解決。この試合から、NHKBS1で生中継されると、SNSではロコ・ソラーレを応援するツイートが飛びかった。ロコ・ソラーレの本橋麻里代表も、日本から戦況を見つめたその1人。前日には「ロコ・ソラーレのみんなの試合を、できればみたいと思っている1人です」と話していたが、この日の試合終了後には、「初戦…勝った~!! 緊張が伝わってきて、めちゃくちゃ緊張した~!」と涙の顔文字付きでツイートした。

藤沢は「初戦にアイスに苦戦するのはいつものこと。次の試合で、もっとよくしていきたい」。さらなる上昇を誓った。

◆北京五輪最終予選メモ 男女各9チームが出場し、残り3つの五輪出場枠獲得を目指す。総当たり方式で16日まで1次リーグを実施し、まずは1位チームが出場権を獲得。17日に2位チームと3位チームが対戦し、勝った方が2枚目の切符を手にできる。負けたほうは最後の1枚の切符を懸けて、翌18日に4位チームと対戦する。