ブースターにちょっぴり早い“クリスマスプレゼント”を届けた。東地区3位福島ファイヤーボンズがホームで同7位青森ワッツを78-61で下し、5連勝。アレックス・マーフィー(28)が両軍最多の16得点。橋本尚明(29)は、2本の3点シュートを含む10得点、3スチールでMVPに輝いた。リーグ戦の3分の1となる20試合を消化し、14勝6敗で貯金を8に増やした。今日12日も青森と対戦する。

福島が昨季6戦で4勝2敗の青森に粘り勝ちした。9点リードで始まった第2Qはシュート成功率17・6%のわずか8得点に封じられ、前半を4点差で折り返す接戦。第3Qは23得点を許したが、きっちりオフェンスで取り返してリードを保ち、1度も逆転を許さないまま1勝を積み上げた。森山知広GM兼ヘッドコーチ(37)は「第3Qは失点が多くなったが、ディフェンスで最低限抑えることはできた。前半の内容からカムバックして勝てたことは良かった」と振り返った。

今季加入の2人がゲームに流れをもたらした。アレックスは第1Q開始早々、相手のプレッシャーを受けながらタフなショットを決めるなど、4連続得点をマークし後半にも6得点。約18分の出場だったが「(後半は)ディフェンスから良いプレーができていた。得点ができないから良くなかったわけではなくて、チームで戦えたことが良かった」と笑顔を見せ、与えられた役割を全うした。

橋本は、2試合連続2桁得点をマーク。第4Q開始に2連続で3点シュート(3P)を決め、追い上げムードの相手を突き放した。それでも、シュート成功率は11本中4本の36・4%。「もっと高い確率でシュートできると思う。良いところで決められたのは良かったが、明日はもっとプレーの精度にこだわって戦いたい」と力を込めた。

この日のロースター発表では、選手らがクリスマスにちなみ、トナカイのかぶり物などでスクリーンに登場。クリスマス柄の衣装を着用したチアリーダーが会場を盛り上げた。年内のホーム戦は残り4試合。郡山市での開催は今日12日が最後となる。好調を維持する“福島のサンタクロース”が、ブースターに再び白星をプレゼントする。【相沢孔志】