残り3つの北京五輪出場枠を懸けて争われる大会は、1次リーグ終盤に入る。第4日を終えた時点で、女子日本代表のロコ・ソラーレは通算4勝1敗の暫定2位。15日(日本時間同日午後5時)には、通算5勝1敗で暫定1位に立つ韓国との“首位攻防戦”を迎える。1次リーグをトップ通過すれば北京五輪への切符がその場で確定するだけに、重要な一戦となる。

18年平昌五輪銀メダルの韓国は、今大会も「メガネ先輩」の愛称で知られる金ウンジョン(31)がスキップを務める。日本のバスケットボール漫画の名作「スラムダンク」に登場する「メガネ君」が、韓国では「メガネ先輩」と翻訳されており、そこからつけられたニックネーム。母のような温かい雰囲気とリーダーシップが共通点とされている。平昌五輪では、氷上で仁王立ちする姿に国内外の視聴者がくぎ付けとなった。

その「メガネ先輩」をはじめとする韓国チームは、ポジションに多少の変化はあるもの平昌五輪と同じ5人(リザーブ含む)で構成される。メンバー全員の姓は「金」で、いずれも韓国南東部の慶尚北道義城郡出身。地元の名産はニンニクで、カーリングにかけて「ガーリックガールズ」とも呼ばれる。

平昌五輪の準決勝で日本は、延長の末に韓国に敗れた。北京五輪の切符が懸かった大会で、またも激突する両チーム。日本のセカンド鈴木夕湖は韓国戦を前に、「たくさん戦ったことがあり、よく知っているチーム。きっといい試合になると思うが、私たちの力を出していい試合にできれば」と意気込んだ。