3季ぶり優勝を目指す明大(関東対抗戦3位)が、雪辱を果たした。27-17で前回王者の天理大(関西3位)に勝利した。

伝統の「前へ」の精神を前面に押し出し、スクラムで圧倒。後半17分には認定トライを奪った。昨季準決勝で敗れた相手にリベンジし、準々決勝(26日、秩父宮)は早大との再戦になった。慶大(関東対抗戦4位)日大(関東リーグ戦2位)なども8強入りした。

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前へ-。明大が伝統の精神で、昨季準決勝で15-41で敗れた相手を下した。前半13分、スクラムで前に出るとサイドを付いたSH飯沼蓮主将(4年=日川)が右中間へ。同26分にはCTB広瀬雄也(2年=東福岡)のキックパスからWTB松本純弥(4年=佐賀工)が飛び込んだ。後半17分にはスクラムで認定トライ。粘る相手に2トライを返されたが、FWの差が王者撃破につながった。

18年度決勝の再戦だった。飯沼主将は「スクラムには自信を持っているので、FWを信じていた。FWのおかげの勝利です」。準々決勝は、5日の関東対抗戦で7-17で敗れた早大が相手になる。神鳥裕之監督は「1度敗れた相手。気持ちを前へ向かせてやりたい」。天理大の次は早大に雪辱へ。「険しい道ですけど、優勝したら最高の道になる」と飯沼主将。宿敵にも借りを返し、初春の頂点へ進む。【益子浩一】