昨季の世界選手権2位、初の五輪を狙う鍵山優真(18=オリエンタルバイオ・星槎)は、尊敬する2人の先輩に「勢い」で挑む。

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公式練習後、昨年大会の表彰台で一緒に上った羽生結弦、宇野昌磨への意識変化について問われ、静かな口調ながら決意をのぞかせた。

「昨年は、肩を並べるか、追いつけたら良いなと思っていた。今季は五輪もかかっているので、2人を抜かさないといけない状況にいて、すごく大変なのは分かってますし、(2人は)誰よりもたくさん練習を積み重ねてこの試合に来るのと思うので、自分も勢いでは負けないように全力で立ち向かいたい」

GPシリーズに連勝し、現在は国際スケート連盟の世界ランクでも1位に立つ。勢いこそ、最大の武器。

試合では4回転ループは回避する。「昨年同様、安定感重視で、自分の武器として高める練習をしてきました」と調整に励んできた。「すごいここ最近良い調子できていたので、いまの自分の実力を確かめられる良い機会」。好調さを維持したまま、決戦に臨む。