福島東稜は日川(山梨)に103-69で快勝。多田優次朗(3年)が3P3本成功を含む17得点でチームを引っ張った。

2回戦の壁を打ち破り、創部17年目で初の3回戦進出を果たした。

第1クオーター(Q)、多田のブザービーターとなる3点シュート(3P)が決まり、同Qを25-16と9点リードで終えた。勢いづいたチームは第2Q以降も差を広げ、終わってみれば100点ゲームの快勝。小田島誠監督(64)は「昨日よりはだいぶ硬さがとれて数千倍良かったですね」と高評価。多田は「昨日よりも3Pを確率よく決められて良かったです」と、3回戦進出への貢献を喜んだ。

1回戦はスタメン5人が40分近く出場し、ベンチメンバーは4人しか起用されなかったが、2回戦では全員出場。昨年の選手権をベンチ外で観戦した石河優平(2年)は1回戦で50秒間、初の全国のコートを経験。2回戦では10分36秒の間、全国の緊張感を味わった。「緊張していたんですが、いざ試合に出てみると緊張も解けていつも通りのプレーができました」。183センチの長身を生かし、積極的にリバウンドやドライブで攻撃に絡んだ。後輩たちのプレーに多田は「まだリバウンドや守備に甘い部分がある」と厳しめ。成長著しい後輩たちを先輩がどっしり支えて、福島東稜のレベルを上げていく。

今日26日の前橋育英戦に勝利すれば8強、念願のメインコートだ。多田は「得意のディフェンスでもっと活躍して、外からも3Pをたくさん決めたいです」と気合十分。全員バスケットでさらに上を目指す。【濱本神威】

◆テレビ放送 男子決勝は12月29日午後1時からテレビ朝日系地上波で、女子決勝は12月28日正午からBS朝日でともに生放送。