東京五輪の卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼(32)と伊藤美誠(21)が26日、地元磐田市のヤマハスタジアムで凱旋(がいせん)報告会を行った。

スタンドに駆けつけた約3000人の市民らの盛大な拍手に迎えられて入場。五輪での激闘を振り返りながら、優勝の報告をした。水谷は「みなさんの応援が力になりました」。伊藤も「大好きな地元でうれしい報告ができてよかったです」と満面の笑みを見せた。

会場となったヤマハスタジアムは、来季J1に昇格するジュビロ磐田の本拠地。サッカー以外のイベント開催は異例の待遇だ。この日は磐田市の草地博昭市長(40)も出席し、市民栄誉賞を贈呈。2人にとっては2016年リオ五輪以来、2度目の受賞となった。同市長は「磐田市民だけでなく、日本中に勇気と感動を与えてくれた。我々の誇りです」とたたえた。

現役引退を表明している水谷は今後の目標について「最近はテレビの仕事に呼んでもらえているので、そっちの世界でも自分の卓球のように粘り強く生きていきたい」。伊藤は「勝つことが楽しい。とにかく、勝って、勝って、勝ちまくることが目標」とさらなる高みを見据えた。【神谷亮磨】