3連覇を目指す桜花学園(愛知)が、昭和学院(千葉)に圧勝して決勝進出を決めた。

第1Qからセンター朝比奈あずさ主将(3年)、フォワード前田心咲(3年)がゴール下をしっかり固め、リバウンドから速攻の展開でじわじわ点差を広げた。第2Qには、2年生ガードで攻撃力に優れた横山智那美が11点を挙げる活躍で54-34とさらに点差を広げた。第3Qも横山の独壇場。カットインや相手ボールを奪っての速攻で12点を奪うなど、この試合チーム最多の25得点、6アシストを記録した。

長門明日香アシスタントコーチは「今日はリバウンドがしっかり機能して、チームでやりたいことができた。前田と朝比奈がやることをやってくれた。横山は昨日(明星学園)は硬くて調子が悪かったが、今日は2年生だから伸び伸びやるように言ったら、だいぶ落ち着いて本来のディフェンスに戻った」と話した。

前日は明星学園相手に後半守備が崩れ、2点差で逃げ切り。この日は、守備の乱れを修正し、しっかり守備からリバウンドを取って、総リバウンド数も38-29と圧倒。控え選手を投入した第4Qも含め、守備の乱れなく王者らしい試合運びで、3連覇に万全の備えを見せた。

大活躍の横山は「自分の持ち味は走れるところなので、それができて良かった。最初は硬くなったけど、先輩のみんなが声をかけてくれて、今日は楽しくできた」と話した。28日の決勝に向け「最初から緊張することなく、自分のプレーを出していきたい」と意欲的に話していた。

◆テレビ放送 男子決勝は12月29日午後1時からテレビ朝日系地上波で、女子決勝は12月28日正午からBS朝日でともに生放送。