桜花学園(愛知)が、初の決勝戦進出となった京都精華学園(京都)を下し、3年連続24度目の優勝を飾った。

第1Qからセンター朝比奈あずさ主将(3年)と京都精華学園の強力留学生コンビ、イゾジェ・ウチェ(2年)、ヂマロ・ジェシカ(1年)の激しいゴール下での戦いが繰り広げられた。前半は互いに譲らず、30-30で折り返した。第3Qが終わっても一進一退の展開で46-44。しかし最終第4Qになると、主将の朝比奈が次々に得点を奪い点差を広げにかかる。残り5分で6点をリードすると、2点差に迫られた残り20秒で2年生ガードの横山智奈美がカットインからシュートを決め61-57。そのままリードを守り最後は61-57で勝ちきった。

朝比奈主将は「きつく、つらいこともあったが、チーム全員が支えてくれて、ここまでこれて良かった」と笑顔をみせた。夏の東京五輪で銀メダルを獲得した日本代表の高田真希主将(デンソー)の背中を追って進化を遂げてきた。「高田さんのように世界の舞台で戦いたい」。その思いで、強豪校の留学生へ挑み、攻守に激しいバトルを制し、母校の先輩たちのように大きな勝利を手にした。

今回の優勝で、桜花を率いる井上真一監督(75)は70回目の全国制覇となった。朝比奈は優勝インタビューで「先生、大好きです」と叫び、感謝の思いを伝えた。インターハイで3連覇を達成してから、3連覇をかけてウインターカップに乗り込んだ。この日を控えを含めた全員のメンバーが左腕に「日本一」と書いて試合に臨んだ。桜花学園は、夏よりさらに成長した姿を見せて、揺るぎない王国の実力を見せつけた。

◆女子ベスト5 朝比奈あずさ、平下結貴、横山智那美(以上桜花学園)瀬川心暖、イゾチェ・ウチェ(以上京都精華学園)

◆テレビ放送 男子決勝は12月29日午後1時からテレビ朝日系地上波で生放送。