3年間の集大成だ! 青森山田が朝明(三重)を38-17で下し、3大会連続で初戦突破を果たした。SO伊藤和樹主将(3年)が2トライ4ゴール。ほかにも3つのトライに絡み、チームをけん引した。最多15回優勝の古豪・秋田工は、松山聖陵(愛媛)に12-19と及ばず。黒沢尻北(岩手)は札幌山の手(南北海道)、山形中央は目黒学院(東京第2)、磐城(福島)は高鍋(宮崎)にそれぞれ敗れ、初戦敗退となった。

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青森山田3度目の花園は1年生ルーキー・WTB大方維織の先制トライで幕を開けた。前半開始1分、伊藤から左に展開。プロップ内田瑛貴(2年)のラストパスを受けた大方が左サイドをインゴールへと駆け抜けた。大方は「最初にトライを決められてうれしいです」と笑顔。花園予選決勝でも3トライをマークしたルーキーが、初の花園でフィニッシャーとしての力を発揮した。

フィフティーンがルーキーの勢いに乗った。前半20分、自陣10メートルライン手前まで攻め込まれるも、プレッシャーをかけ、ボールを奪い返しターンオーバー。そのボールをFBフィリモネ・サイア(2年)が右サイドへキック。WTB郡司啓輝(3年)が快足を飛ばしてキャッチし、そのままトライ。前半に4トライ3ゴールを決め、26-7の19点リードで折り返した。

後半11分、朝明のPGで26-17と差を詰められたが、同15、17分に伊藤が連続トライ。「前半、相手のディフェンスの裏が空いていたので、後半はそこを少し積極的に攻めようと思っていました」。狙い通りのゲームメークで悪い流れを断ち切った。

三度目の正直だ。同校はこれまで2大会連続で2回戦敗退と、元日に行われる3回戦進出の“正月超え”を果たせていない。伊藤は「1、2年生の時は積極的なプレーができなかった。今年はチームを引っ張っていく立場なので、チームを鼓舞しながら戦っていきたい」と初の正月超えに向け気合を入れなおした。次戦は30日、御所実(奈良)と対戦する。【濱本神威】

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