小林陵侑(25=土屋ホーム)は合計291・2点で22年北京五輪イヤー初戦を白星発進した。W杯3連勝で今季5勝目をマーク。W杯個人総合首位に浮上した。ジャンプ週間2連勝で3季ぶりのジャンプ週間総合制覇に前進した。

2人1組の勝者が勝ち上がるノックアウト方式での1回目、ヒルサイズを1メートル越える143メートルの大飛躍でトップに立った。2回目はスタート位置が直前で1段下に設定されても135・5メートルを飛び、逆転を許さなかった。

試合後は「本当に今日の試合は大接戦ですごい楽しかったです。2本目緊張したし、1本目はビッグジャンプが出ておもしろかったです」と振り返った。

中継のゲスト解説を務めた所属先の先輩、葛西紀明(49)は1回目を見て「流れが非常にいい。完璧です。テークオフした瞬間に行ったなってわかった」とうなった。優勝が決まると「2連勝! 完全に勝ちパターンですね」と喜んだ。

佐藤幸椰(26=雪印メグミルク)は今季最高6位、中村直幹(25=フライングラボラトリー)は21位、伊東大貴(36=雪印メグミルク)は29位だった。小林潤志郎(30=雪印メグミルク)は1回目132・5メートルを飛んだが、着地で転倒し44位で2回目進出を逃した。佐藤慧一(24=雪印メグミルク)は予選53位で突破できなかった。