女子で3年ぶり16度目出場の札幌大谷(北海道)は進徳女(広島)に0-2で敗れた。全国の舞台で勝利はつかめなかったが、中学3年時に全国8強入りを経験した3年生は中高6年間の集大成を見せた。

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札幌大谷の山田帆夏(ほのか)主将(3年)は試合後、目に涙を浮かべながら口を開いた。「結果につなげることができなかったのが悔しい。でも6年間一緒にやってきた仲間と、最後まで一緒にプレーすることができたのはうれしかった」。ともに歩んできた仲間たちと、メインのオレンジコートに立てた喜びをかみしめていた。

メンバー登録の3年生6人中5人が札幌大谷中から一緒にバレーを続けてきた。中学3年時には全国8強入りを経験。だが高校では結果に恵まれなかった。現3年生が入学する前の19年の出場を最後に同校は春高舞台から遠ざかっていた。21年6月の高校総体道予選では決勝リーグで敗れ全国に届かず、苦汁をなめてきた。

試合終了直後、緒方正広監督(52)は肩を落とす選手たちに「ありがとう」と言葉を贈り、1人1人と握手を交わした。「自主性があって自分たちで物事を進められる。心配りだったりいろんなことに気づける。素晴らしい選手たちだったので卒業してほしくない」とこれまでの思いをめぐらせた。

先輩の悔しさを無駄にはしない。森脇帆南(2年)は「3年生と1秒でも長く勝ち進んでプレーしたかった。今回負けを経験して足りないものを知ったので、次は勝ち進んでいきたい」とリベンジを誓った。

3年生は卒業後それぞれ別のステージに進む。山田主将と背番号1の和泉紗羽(3年)は大学でバレーを続けると決めている。山田主将は「苦しいこともたくさんあったけど、みんなとバレーができて、とてもいい経験ができた」と最後は笑顔だった。【山崎純一】

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