女子で9年連続14度目出場の富士見(静岡)は、22年連続37度目出場で優勝候補の東九州龍谷(大分)に0-2でストレート負け。油井輝星(きらら)主将(3年)を中心に食らい付いたが、3年連続の初戦敗退となった。

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富士見が、過去7度優勝の名門に屈した。0-1で迎えた第2セット。19-24から、最後は相手のスパイクがコートに突き刺さった。油井主将は「要所で点差を離された時、『もう取り返せない』と自分たちの弱さが出てしまった」と涙目で話した。昨年夏の全国高校総体はベスト16。今大会で8強以上を目指したが、早すぎる終戦となった。

意地は見せた。油井は大会前に左足首を負傷。この日も痛み止めを服用していたが、チーム最多の10得点を挙げた。故障を抱えながら奮闘する主将に引っ張られるように、渡辺実羽香(みうか、1年)も7得点。第1、2セットともに中盤までは接戦だった。甲斐健悟監督(38)は「思った以上に戦ってくれた」と選手たちをねぎらった。

リベンジは後輩たちに託された。渡辺は「来年この舞台に戻って来て、成長したプレーを出せるように頑張りたい」と誓い、涙を拭いた。【前田和哉】

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