集大成で頂点へ。第101回全国高校ラグビー大会は今日8日、大阪・花園ラグビー場で決勝戦を行う。

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決戦前日の7日、4大会ぶり6度目の優勝を狙う東海大大阪仰星はオンラインで取材に対応。立って、スピーディーに試合を運ぶ「ノーラック・ラグビー」を掲げるシーズンの最終戦へ、NO8薄田周希主将、ロック楠田知己、CTB中俊一朗(いずれも3年)は「試合を重ねて、連係は深まっている」と声をそろえ、完成形披露に自信を見せた。

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国学院栃木への尊敬を踏まえてなお、湯浅監督が教え子への期待を口にした。「高校に限らず、W杯などでも守備、攻撃の戦術がどんどん高まり、つなぎが難しくなった。いかに新たな発想を見せて、攻略するか。見る人が“おもしろいな”と思うプレーを表現してくれたらいいですね」。

3月末の選抜準決勝。東福岡に17-46と完敗し、チームは変わった。WTB御池は「自分たちの“現在地”がわかった」と言う。フィジカルのアップはもちろんだが、大事なことはチーム全体の連動、意識の共有。練習中、コールを掛け合うことが増えた。

今大会4試合でトライを決めた選手は、5個の野中を筆頭に4個のWTB増山、3個の両フランカー春名、松沼ら主力にリザーブも加えて13人を数える。「どこからでもトライを取れる」(御池)というアタック力がついた。組織ディフェンスは例年通りで許したトライは5本。光泉カトリック、報徳学園を完封、常翔学園に1本、東福岡に4本という堅実さだ。

今季のテーマ「ノーラック・ラグビー」。言葉は簡単だが、トップレベルでの実現には並外れた体力、知力が必要だ。野中とともに15年度大会優勝メンバーに兄がいるCTB中は「試合を重ねるごとに連係は深まっている。もっとつながり続けたい」と話した。13、15、17年度大会に続き、今大会で頂点に立てば、最近9大会で4度目。文句なしの強豪らしく、タイトルを奪いにいく。【加藤裕一】

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