アランマーレ秋田は山梨クィーンビーズに61-71で競り負け、開幕15連敗。新年最初の試合を白星で飾ることはできなかった。小嶋裕二三ヘッドコーチ(54)は「あれだけターンオーバーが多いと、勝てないですよね」と肩を落とした。ターンオーバーは「23」。守備面での課題が浮き彫りになった。

勝ち筋も見えた。前半を5点ビハインドで折り返し、26-35で迎えた第3クオーター(Q)。小沢彩佳(26)の3点シュートを皮切りに3連続得点。35-35の同点に追いついた。しかし、以降はミスを連発。攻守ともに勢いがなくなり、同Qを18-27とリードを広げられた。この試合、4本の3点シュートを放つなど、両チーム最多18得点で気を吐いた小沢は「全員で1勝を目指してやってきたので、負けてしまって悔しい。ディフェンス面での反省点を次に生かしたい」と力を込めた。

Wリーグ参戦初年度の21年から未勝利が続いている。厳しい状況にも指揮官は前を向き、選手を鼓舞する。「調子の波がある。守備の面でおどおどしてやっている。もっと積極的な姿勢を出していってほしい」とアグレッシブなスタイルを求めた。今日8日も山梨と対戦する。敗戦を糧に、記念すべき初勝利へ、活路を見いだす。【佐藤究】