東レが、年明け最初のホーム戦を勝利で飾り、首位を守った。VC長野に3-1で快勝。東海大卒1年目のセッター真子康佑(まなご・こうゆう、23)が初先発のコートで躍動し、2戦ぶりの勝利を呼び込んだ。

ルーキーが重圧をはねのけ、期待に応えた。序盤こそ硬さもあったが、徐々にリズムに乗った。正確なトスを両サイドに展開。エースのパダル・クリスティアン(25)を軸に攻撃を組み立て、最下位チームを蹴散らした。「先輩たちに助けられて勝つことができました」。この日、米山裕太(37)がサーブレシーブで成功率75%を記録するなど、ベテラン陣の後方支援も受け、フル出場した。

チームは現在、日本代表セッター藤井直伸主将(30)が目の不調、副将の峯村雄大(27)がアキレス腱(けん)断裂で離脱中。今週には、セッター酒井啓輔(25)も体調を崩した。窮地で訪れた突然の起用に、結果で応えた新戦力。篠田歩監督(42)も「まだまだ修正は必要だけど、サイドへのトスは良かった」と、うなずいた。

23日も、ホームでVC長野との連戦に臨む。真子は「気持ちを切り替えて、1試合1試合やっていきたい」。5季ぶりの優勝に向け、足元を見詰めた。【前田和哉】