史上最多7度のスーパーボウル制覇を果たし、今年2月に自身のSNSで引退を示唆していた米アメリカンフットボールNFLのトム・ブレイディ(44)が13日、来季もバッカニアーズでプレーすると発表した。

自身のツイッターに「この2カ月、自分の居場所がスタンドではなく、まだフィールドにあることが分かった。(引退の)時は来る。だが今じゃない。チームメートを愛しているし、支えてくれている家族を愛している。彼らがすべてを可能にしてくれる。タンパでの23年目のシーズンへ向けて自分は戻る」などと記した。

その前日の12日、ブレイディは英マンチェスターで行われたサッカー・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド-トットナム戦を生観戦。37歳のクリスティアーノ・ロナウドがハットトリックを達成し、マンチェスターUが劇的勝利を挙げるのをスタンドから目に焼き付けた。

試合後、ピッチ上でロナウドと対面したブレイディは、ロナウドから「引退するんだよね?」と聞かれると、まだ分からないといったような表情で笑みを浮かべていた。

現役続行へ、最後にブレイディの背中を押したのは、ロナウドの衰えることのない勝利への強い意志だったのかもしれない。