「りくりゅう」の合言葉は“フランス旅行“-

北京五輪(オリンピック)で日本勢過去最高の7位入賞を飾った三浦璃来(20)、木原龍一(29)組(木下グループ)が、初めてのフランスの大会を楽しむ。

午後4時20分(日本時間23日午前0時20分)からメインリンクで行われた公式練習に参加。23日のショートプログラム(SP)で滑る「ハレルヤ」を流し、2人そろっての3回転トーループを着氷させるなど、順調な様子で準備を整えた。

今大会は北京五輪の1~5位が欠場。表彰台、頂点の期待が寄せられるが、木原は「逆に結果を求めるモチベーションが一切なくなった」と素直に明かした。北京五輪では団体、個人ともに結果を求め、笑顔が消えた。その経験を経て「もうあんなつらい思いはしたくない。楽しめば結果がついてくるという考えです」。2人は拠点のカナダでの練習時、こう言い合った。

「フランス旅行だね。ワインを買って帰りたいよね」-

三浦、木原組にとって初のフランスでの大会。今季は「試合」ではなく、あえて“旅行”という単語を用い、演技以外に楽しみを作ってきた。サッカーが好きな木原は、好きなチームのユニホームを買うこともモチベーション。“旅行”というスタンスで競技会を楽しみ、結果を出してきた。

ちなみに…。「ワインは普段から飲むか」という質問に2人は笑って答えた。

木原「飲まないです」

三浦「何か『フランスといえばワイン』みたいな」

「りくりゅう」は自然体で世界最高峰の舞台に立つ。(モンペリエ=松本航)