5人の新たな戦士が山形・酒田市で新風を吹かす。Vリーグ女子2部(V2)アランマーレ山形が1日、酒田市内で新加入選手発表会見を行った。昨季はレギュラーシーズン3位。上位4チームで争う、V1との入れ替え戦を懸けたファイナルステージに進出したが惜しくも3位となり、昇格のチャンスを逃した。昨季最終戦でデビューした有薗未也美(22=長崎国際大)が悲願のV2優勝とV1昇格へ決意表明した。

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小柄でもボールは簡単に落とさない。有薗は「体は小さいですけど、元気よく頑張ります」と自己紹介した。身長はチーム最小156センチでポジションはリベロ。堅実な守備が期待される。「ディグやレセプションだけでなく、コートでの声がけや周りの人たちを頑張らせるような姿で試合をしていけたら」と、コートで存在感を示していく。

敗戦を今後のキャリアに生かす。会見の5日前、3月27日。GSS東京とのファイナルステージ最終戦に出場した。チーム内で選手複数人が新型コロナ陽性判定で欠場し、大一番がデビュー戦となった。不安や緊張がある中、奮闘する先輩の姿に勇気をもらい、最後まで戦った。フルセットで惜敗したが「敗戦の中にみんなが懸けている思いだったり、普段の練習の姿を見てすごく強くていいチームだと思いました。自分も応援される選手やチームになれるように」と気を引き締めた。

偉大な先輩のようにプレーで勝利へ導く。目標の選手を聞かれ、九州文化学園(長崎)の先輩で昨夏の東京オリンピックに出場した小幡真子(29=V1・JT)を挙げた。「出身校が同じということもあって、目標にさせていただいた選手。プレーだけでなく、声や姿でみんなを頑張らせるプレーを目指して頑張っていきたい」。

新人選手は社内研修を受け、5月から全体練習に参加予定。昨季はパワーアップした超攻撃型バレーを展開した。その“攻撃の第1歩”に貢献するため、精度の高いレシーブでセッターへの好返球を目指す。【相沢孔志】

◆小野山博子(23=カノア福岡、持ち味と抱負を聞かれ)「高さのある攻撃とブロックが得意。ブロックを強化しつつ、先輩の良いところを盗んで、自分のプレースタイルに合わせていきたい」

◆角田南見(18=三重、目標の選手を聞かれ)「アランマーレの木村友里選手です。レセプションがとても上手で初めて見たときからこんな選手になりたいなと思っています」

◆佐藤菜々美(18=花巻南、新加入唯一の東北出身)「私の地元である岩手でも自分が活躍して、皆さんに(アランマーレを)知ってもらえるようにプレー面で輝いていきたい」

◆有村涼美(22=鹿屋体育大、持ち味と抱負を聞かれ)「粘りのあるレシーブでチームに良い流れを持っていきたい。バックアタックでもチームに貢献したい」