ノルディックスキー・ジャンプ男子で北京五輪ノーマルヒル金、ラージヒル銀メダルの小林陵侑(25=土屋ホーム)が12日、札幌市内で土屋ホームスキー部の21-22シーズン報告会見に臨んだ。

北京五輪では日本勢24年ぶりの金メダルに加え、3季ぶり2度目の年末年始のジャンプ総合優勝、W杯個人総合優勝を達成するなど充実のシーズンを過ごした。来季への新たな目標として「W杯3度目の総合優勝と、男子W杯の最多勝を狙いたい」と誓った。

過去、W杯総合優勝最多はアダム・マリシュ(ポーランド)と故マッチ・ニッカネン(フィンランド)の4回で、次いでアンドレアス・ゴルトベルガー(オーストリア)の3回。五輪での金メダル獲得後「少しモチベーションが落ちたこともあった」と話すも、「こうやって、周囲の方々に喜んでもらえて、気持ちが上がってきた。次に挑戦できるいい目標にしたい」と、史上4人目の総合3勝目を見据えた。

通算勝利数は、3月のプラニツァ大会(スロベニア)の勝利で27勝に伸ばし、グレゴア・シュリーレンツァウアー氏(オーストリア)の最多53勝まで、残り26勝。「半分ぐらいまで来ている。考えすぎずに1勝ずつ積み上げていきたい」と落ち着いた表情で話した。