B2東地区2位の仙台89ERSが、同地区7位の青森ワッツに87-77で勝利。両軍最多23得点と活躍したジェロウム・メインセ(33)をはじめ、5人が2ケタ得点と躍動。ホーム開催を狙うプレーオフに向けて負けられない一戦で、大きな1勝を手にした。次節はホームで、同地区3位の福島ファイヤーボンズと対戦する。

「仙台の牛若丸」復活だ! 昨年12月、第13節FE名古屋戦で右第5中足骨を骨折した渡辺翔太(23)が、108日ぶりにコートに立った。第1クオーター(Q)残り2分45秒、岡田泰希(22)に代わりコートイン。4分11秒間出場し、負けられない次節、福島戦に向けて試合感覚を確かめた。

渡辺の復帰戦に、チーム一丸となり勝利をプレゼントした。第1Q序盤は0-6と攻めあぐねたが、残り7分32秒、ジャスティン・バーレル(34)のフリースローから徐々にゲームを組み立てた。バーレルは第1Qだけでフリースロー8本中7本を成功。落ち着いたプレーでチームをけん引し、第1Qを20-18とリードすると、第2Qには片岡大晴(36)の2連続3点シュート(3P)やメインセの連続得点が光り、前半を49-39とさらにリードを広げた。

第3Q、青森の勢いが増し、残り2分55秒に56-58とリードを許したが、流れは渡さず。必死に食らいつき、寒竹隼人(35)の2連続3Pで66-63と再び優位に立った。一進一退の攻防で迎えた第4Q、デビン・オリバー(29)のレイアップシュートで幕を開けると、持ち味の堅守で残り2分まで青森を7得点に抑えた。終わってみれば87-77と10点差。次節に向け、良い形で試合を終えた。

連敗を「2」で止め、ホームへ戻る。東地区2位を争う福島には負けられない。渡辺の復帰や連敗ストップの上昇気流に乗り、なんとしても東地区2位の座を守り抜く。