北京オリンピック(五輪)銀メダルのロコ・ソラーレ(世界チームランキング5位)が、ワールドツアー最高峰グランドスラムの1つとなる権威ある大会で8強入りを決めた。

カナダのクリスタ・マッカービルのチーム(同16位)に9-2で大勝し、今大会3勝1敗として決勝トーナメント進出に必要な3勝目に到達した。

0-1の第3エンド(E)に3点を奪い逆転。3-2の第5Eを一挙4点のビッグエンドとして大勢を決め、第6Eに2点をスチールし、その後、相手が負けを認めた。

女子準々決勝は日本時間17日午前1時から行われる。

国内で初めてグランドスラムがテレビ中継された前日に続き、この日のロコ・ソラーレの試合もCSテレ朝チャンネルで生中継の可能性があったが、直前になって「現地放送スケジュールの都合により放送休止」と告知された。同チャンネルにおける試合時刻帯はワールドプロレス高橋ヒロム大特集番組に差し替わり、過去のIWGPジュニアヘビー級選手権などが放映された。

グランドスラムでのロコ・ソラーレは19-20年シーズンに3大会連続ベスト4などの実績があるが、決勝進出はまだない。日本のチームは19年10月のマスターズで北海道銀行が準優勝の成績を収めている。

◆プレーヤーズ選手権 ワールドツアー最高峰のグランドスラムと呼ばれるシリーズの1つで、男女とも世界チームランキング上位16チームが招待を受ける。辞退チームがあった場合は、同17位以降のチームが繰り上がりで出場資格を得る。勝ち上がり段階で3度負けると敗退となる「トリプルノックアウト方式」が採用され、3勝した8チームが決勝トーナメントに進む。五輪や世界選手権は10エンド制だが、ワールドツアーの大会は8エンド制で行われる。

◆北京五輪後のロコ・ソラーレ 帰国後の隔離期間や、つかの間のリフレッシュ期間を挟んで3月22日から氷上練習を開始。実戦感覚を取り戻すべく、5月の日本選手権に出場する男子チームとの練習試合を2回ほど消化してカナダに向かった。小野寺亮二コーチによれば、練習試合はいずれも勝利した。