上位対決2連勝だ! 東地区2位仙台89ERSが、3位福島ファイヤーボンズに82-61で勝利し、プレーオフ(PO)ホーム開催マジック「2」が点灯した。チームの要であるジャスティン・バーレルが両軍最多21得点、12リバウンドのダブルダブルを達成し、ホームアリーナを沸かせた。福島は痛恨の2連敗。POに向け、残り3試合のレギュラーラウンド全勝を目指す。

ハッピーバースデーJB! 今日18日はチームの大黒柱バーレルの34歳の誕生日。チームは16日の藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=36)の誕生日に続き、今度は大黒柱に勝利をプレゼントした。バーレルは「来年、同じように誕生日が祝えるかどうかわからない世の中で、ファンの皆さまとHCや自分の誕生日をみんなと一緒に祝えるというのは非常に貴重なこと。とてもありがたいです」と喜んだ。

第4Q、百発百中! ペイントエリアでは、バーレルがダブルダブルの活躍を見せたが、外からは寒竹隼人(35)が躍動した。残り8分55秒から3本連続で3点シュート(3P)を沈めて突き放すと、残り2分40秒にもう1本ダメ押し。第4Qだけで4本すべての3Pを決め、12得点を挙げた。寒竹は「会場の雰囲気がいつもと違いました。声が出せなくても、僕たちにエネルギーが伝わってきた。間違いなく力をもらえています。プレーしていて気持ちが良かったです」とホームの最高の雰囲気に感謝した。藤田HCは「雰囲気がとてもよかった。仙台でPOをやらなきゃいけないとあらためて感じました」と語り、ブースターの“黄援”が選手の躍動につながり、勝利を後押しした。

POホーム開催目前だ!。レギュラーラウンドは残り5戦。POのホーム開催マジックは「2」となった。3位福島が残り3戦を全勝しても、仙台が2勝すれば、ホーム開催が確定する。藤田HCは「仙台のお客さんの熱いブーストの前でPOを戦えば、可能性として勝率が高いと思う。その権利を得るために残りの試合、集中して戦いたいです」と気を引き締めた。POもアリーナを“ナイナーズイエロー”で埋め尽くし、悲願のB1昇格をつかみ取る。【濱本神威】