7月からの新シーズンでジュニアに転向する13歳の島田麻央(木下アカデミー)が、レジェンドとの共演から学びを得た。黄色の衣装で演じた「ライオンキング」の冒頭でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑み、惜しくも転倒となったが、観客からの大きな拍手に包まれた。

この日は06年トリノ五輪(オリンピック)金メダルの荒川静香さん(40)がスペシャルゲストとして出演。08年10月30日生まれの島田は当時生まれていないが、荒川さんとの縁がある。今季は1つ下のカテゴリーとなるノービスながら、全日本ジュニア選手権で優勝。ノービス年代のジュニア日本一は94年の荒川さん(当時中学1年)以来、27年ぶりの快挙だった。

偉大なレジェンドの演技を間近で見る機会を得て、島田は「『スケーティングがすごいな』と思いました。ジャンプ、スピン以外も無駄な1歩とかがない。まねをできたらいいなと思います」と振り返った。7月からの新シーズンではフリーにトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転を入れることを目標とし「全日本ジュニアで優勝(2連覇)して、初めての全日本選手権に出たいです」と目を輝かせた。【松本航】