プレーオフ(PO)ホーム開催確定だ! 東地区2位仙台89ERSが、同地区4位越谷アルファーズを75-66で下し、POクオーターファイナルのホームコートを勝ち取った。前半を27-31で終えるも、第3、4クオーター(Q)に27、21得点と巻き返し、前日23日に続く、逆転勝利を収めた。

アリーナが“ナイナーズイエロー”で染まった。今節は「ともに闘う! プロジェクト」の一環として応援バスツアーを実施。ツアーに参加した21人を含む多くのブースターが仙台から“黄援”に駆けつけた。この日17得点のジャスティン・バーレル(34)は「自分たちと一緒に闘ってくださって本当に感謝しています」と語り、藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=36)は「熱心な熱いブースターさんがたくさんいらっしゃる。そういった人たちの前で、ホームでPOを戦えるのはすごく心強いです」とホーム開催を喜んだ。

後半に「89ERSのバスケット」を取り戻した。藤田HCは「(前半は)相手のディフェンスにボールが止まってしまった。個人技に頼っていたので、後半は『ボールをもっとサイドに動かそう、仙台のバスケットをしましょう』と伝えました」。ボールを動かし、越谷の外国籍選手にもうまく対応。ペイントエリアの内外からシュートを量産した。田中成也(30)、バーレルの連続3点シュートをはじめ、ジェロウム・メインセ(33)のワンハンドダンクがチームを勢いづけ、越谷の猛追を振り切った。

「やるべきことは決まっている」。ホーム開催が決定し、POまで残すはホーム3連戦。藤田HCはやるべきことに「自分たちのバスケット」を挙げた。「相手が崩れるまで強度の高いディフェンスをやり続ける。これをどれだけクセづけられるか。最近はできてきているので、これを崩さないでPOに」と意気込む。89ERSのバスケットを40分間貫き、目標のB1昇格へ一直線だ。【濱本神威】