新たな1歩を踏み出した。4月27日、塩釜市で開催された青森戦でBリーグ「ホーム100勝」を達成した仙台89ERSがライジングゼファー福岡に82-60で勝利し、ホーム101勝目。寺沢大夢(22)がキャリアハイの11得点と躍動し、チームは今季最多タイの7連勝をマークした。この勝利でプレーオフ(PO)の組分けが確定。PO初戦に勝利すれば、次戦は西地区1位とワイルドカード上位の勝者と対戦する。

2戦連続キャリアハイだ! 前節青森戦でキャリアハイの10得点をマークした寺沢が、この日は11得点にすぐさま更新。寺沢は「(沢辺)圭太さんとソルジャー(片岡大晴)がいなくて『代わりに俺がやるしかない』という気持ちだった。その気持ちがプレーに出た結果だと思います」。この日は沢辺、片岡がロスター外。2人の分までプレーでチームを盛り上げた。

あまりプレータイムが伸びず下を向いていた気持ちが前節、今節を経て上向きに変わった。「青森戦で切り替えられました」と寺沢。切り替えて臨んだ今節はディフェンスでも奮起し、相手の外国籍選手にプレッシャーをかけ続けた。寺沢は「プレー動画を見て、相手の癖を少し分かっていた。読みがプレーに表れて良かったです」。攻守ともにノリに乗っている寺沢は、今日1日の第2戦に向け「連勝数は意識せず、まずは自分たちのやることをやる。プレーオフ前の最後を勝って終わりたいです」と意気込んだ。

今季レギュラーシーズンを1戦残して、B2全体の3位以上が確定した。藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=36)は「少しでも高いシードで、ホームで試合をする可能性を高くしようというのがこの1カ月の目標でした。それを達成できたのはすごくうれしいです」と喜んだ。第2戦に向けては、「POのために明日、今日の反省点をしっかり修正して40分間良いゲームができればと思います」と気を引き締めた。レギュラーシーズン最終戦を連勝で締めくくり、最高の流れでPOを迎えてみせる。【濱本神威】