柔道の22年第2回全日本男子合宿が奈良・天理市内で公開され、午前はラントレに取り組んだ。

普段、この地を拠点にしている66キロ級の19、21年世界選手権王者、丸山城志郎(28=ミキハウス)は慣れたもの。大野とともに計10本の階段ダッシュで引っ張り「いつもは1人で走ったり、大野先輩と走ったりしている。今日は、にぎやかに楽しく走れたかな。雰囲気だけが違ったので楽しくやれました」と笑顔を見せた。

普段は「週に1、2回、多い時で週3、4回くらいですかね。本数は同じ10本です」と説明。「平地を走るよりも足を上げないと前に進まない。息の上がり方が柔道っぽい」と語った。

「柔道っぽい」については「ダッシュして一番上まで上がったら息が上がる。柔道はガーッと攻めると息が上がる。そして待てがかかる。そういうところですね、柔道に似ているのは」と解説。「そういう息の上がり方が好きでやっています」と涼しい顔で話した。

世界選手権(10月、タシケント)代表に決まっており、大会3連覇が懸かる。「良くも悪くも状態は普段通りです。世界選手権に向けて、あと5カ月くらい。長い期間を見据えて1日1日の稽古を大事にしていきたい」と意気込んだ。

午後は2時間半を超える強度となった稽古で、精力的に乱取り。まさに息が上がるまで追い込んだ。内股や大内刈りなどを仕掛けに仕掛け、大粒の汗を流していた。【木下淳】