東京サントリーサンゴリアス(リーグ1位、東京SG)が東芝ブレイブルーパス東京(リーグ4位、BL東京)を退け、初代王者に王手をかけた。

29日の決勝(東京・国立競技場)で埼玉ワイルドナイツ-クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(22日、東京・秩父宮ラグビー場)の勝者と頂点を争う。19年W杯日本代表のCTB中村亮土主将(30)は「チームを誇りに思います。『この状況、ラグビーそのものを楽しもう』とチームにメッセージを送っていました」と充実感を漂わせた。

ライバルの圧力を受けながらも、最後は全員の力ではね返した。7点を追う前半42分、左隅にプロップ石原慎太郎(31)が飛び込み、ニュージーランド代表FBダミアン・マッケンジー(27)のゴールで同点。前半を17-17で折り返した。

後半も5分に相手SH小川高広(31)にトライを献上。7点を追う展開となったが、マッケンジーが2PGを決めて1点差に迫った。同19分、CTB中村亮がラック際のスペースを突いて逆転トライを挙げ「最高にうれしかった。チームとして勝利できたことが、一番、僕にとって、喜びになります」と笑顔を見せた。

今季のリーグ戦は1勝1敗の五分。同じ東京・府中市を拠点とするライバルを退け、決勝に駒を進めた。