24年パリ五輪(オリンピック)を目指す古賀玄暉(23=旭化成)が銅メダルを獲得した。
優勝だけを狙って乗り込んだが、準々決勝で敗退。地元開催で大会2連覇を目指すジョージアのテムル・ノザゼ(24)に指導3の反則負けを喫した。しかし、切り替えて3位決定戦で元世界王者のルフミ・チフビミアニ(29)に一本勝ちした。
準々決勝では両者に指導が出た残り10秒、自身は3つ目となり、両手を広げて信じられないという表情でアピールした。しかし、試合では相手の速さと力強さに振り回されて苦戦し、判定が覆ることはなかった。
出国前に「パリ五輪に出場するために、ここで何としても勝たなければいけない。とても大切な大会。優勝を目指して頑張りたい」と意気込んでいただけに、悔しい結果となった。
ただ、その後の2試合は集中し直した。敗者復活戦でオミロフ(トルクメニスタン)に勝って3位決定戦に回ると、チフビミアニを谷落としで投げ飛ばした。
19年の世界選手権(東京)で優勝した実力者だ。大会前に「元世界王者に勝つことができれば自信になるし、結果としても五輪につながる。必ず勝って自分の強さを見せられたら」と話していた。その対戦は思い描いていた決勝ではなかったものの、きっちり勝って意地は見せた。
古賀は92年バルセロナ五輪の71キロ級金メダリストで、昨年3月に53歳の若さで亡くなった稔彦さんの次男。4月の全日本選抜体重別(福岡)で2連覇を遂げたが、昨年6月の世界選手権(ブダペスト)初戦敗退など、対海外勢の実績を主な理由に杭州アジア大会(9月から延期、中国)や世界選手権(10月、タシケント)の代表には選ばれていなかった。
その状況で今回の国際大会制覇を自らに義務付けていたが、欲しかったタイトルはつかめなかった。銅メダルに笑顔はなかったが、諦めなかった経験を今後に生かしていく。【木下淳】


