4輪ドリフト大会「2022 FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)」の第2戦が18、19日、福島・エビスサーキット西コースで行われる。第1戦はTeam ORANGEの小橋正典(29)KANTA(柳杭田貫太、22)が1、2位を独占。得意のエビスで小橋に連勝の期待がかかる。待ったをかけたいのがFDJシリーズ3連覇を狙う山下広一(53)。20年D1GPシリーズ王者小橋との決勝対決をファンは心待ちにしている。

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4月23、24日、三重・鈴鹿ツインサーキットでの開幕戦。今季からFDJフル参戦の小橋がいきなり頂点に立った。決勝の相手は単走予選を92点で1位通過したチームの後輩KANTA。小橋は87点の7位から勝ち上がると、1本目の追走で各コーナー、ビタビタに付けて見せた。すると2本目の先行では、追走のKANTAが第1コーナーで間隔を詰めすぎて接触、失格。小橋の勝利が決まった。

「FDJシリーズの走りはしたことがないので、どの対戦も苦労した」。それでもそこはD1の実力者。急な参戦にもかかわらず、チームのサポートもあって優勝をたぐり寄せた。「なかなか勝てる状況じゃないと思っていたので、めっちゃうれしい。これからも(FDJで)先輩のKANTA選手に負けないようにガンガンいく」と第2戦以降の勝利を見据えた。

チャンプこと山下は8位で第1戦を終えた。次は昨年優勝したエビスとあって、連覇と総合首位への躍進を思い描く。夏を迎え、選手たちの熱い激闘に期待せずにはいられない。