競泳の世界選手権で男子100メートルバタフライ銀メダルの水沼尚輝(25=新潟医療福祉大職)が27日、ハンガリー・ブダペストから帰国。快挙達成直前に聞いていた“エモい曲”を明かした。

同種目では五輪、世界選手権を通じて日本選手初のメダルを獲得し、「メーク・ヒストリー」を果たした。歴史を刻む直前に聴いていたのは、人気バンドback numberの「水平線」。感情(エモーション)を揺さぶられたさいに使われる「エモい」という表現を口にしたうえで、「コロナ禍で高校生の全国大会がなくなったことを受けてつくられた曲。そういうことを感じ取りながら泳ぎました」と解説した。

東京五輪までは、招集所で音楽を聴くことに「自分はまだそんなレベルじゃない」とためらいがあったという。しかし世界選手権直前の欧州グランプリで、好きな曲を聴きながらイメージトレーニングを重ね、結果出すことに成功。邦楽をランダムに聴きながら、自分の気持ちに最適な曲を選んでいると解説した。