磨いてきたスタイルで押し切った。Vリーグ2部(V2)アランマーレ山形がV1・KUROBEに2-0でストレート勝ち。昨夏は0-2で敗れた相手に同じ舞台で雪辱し、今季公式戦初勝利を収めた。今日2日はV1埼玉上尾、V2リガーレ仙台と対戦する。

“超々攻撃型バレー”をしっかりぶつけた。第1セット(S)から2年目の前田美紅(24)、オケケアル・メソマチ(19)らがバックアタック。後衛もからめた攻撃で同Sを先取すると、第2Sも勢いは止まらず序盤のリードを守って快勝した。北原勉監督(42)は「去年と偶然同じカードで相手に対してかなりみんな気合が入っていた。一番は超々攻撃型が数字に出た」と手応えを感じた。

6月に山形・酒田市で行われたアランマーレ秋田、アランマーレ富山との3チーム合同の事業方針発表会見。指揮官は「今季の強化ビジョンは超々攻撃型を目標に頑張りたい。理由としては昨季の全21試合、76セットに及ぶすべてのデータを調べ上げた結果、私たちに足りないのは唯一攻撃力だけだと明確に判明した」と説明した。昨季掲げた超攻撃型からパワーアップすべく、高めてきたのはバックアタックも一緒にシンクロする「同時多発的攻撃」。今季初公式戦で格上相手から自信をつける1勝をつかんだ。

気温は40度付近を計測する埼玉でのサマーリーグ。今日2日は昨夏に敗れた相手との連戦だが「相手よりも超々攻撃型でやってきたものを出せるように頑張りたい」と強調する。10月開幕のレギュラーラウンドに向け、暑さに負けない熱いバレーを展開し、収穫がある3日間にする。【相沢孔志】