30年冬季五輪招致を目指す札幌市やスポーツ界、国、自治体、経済界、地元関係者らで構成する「北海道・札幌2030オリンピック・パラリンピックプロモーション委員会」が27日、会場候補地の札幌・大倉山ジャンプ競技場を視察した。会場配置計画の理解促進のために実施された。

72年札幌五輪でも会場として使用されており、「レガシー」として現在も残る。30年大会に向けては「デュアル化」が検討されており、現在のラージヒルの隣に新たにノーマルヒルの併設が構想されている。集約による運営面での費用削減が狙いの1つ。長野五輪団体金メダルの原田雅彦委員は「(台が)2つ並ぶと幅広く練習できるため、選手強化にもつながる」と説明した。

視察後、秋元克広札幌市長は「機運醸成に向けて施設がどう使われているのかを伝えていきたい」と話していた。