ソフトテニス女子個人戦で秋田令和の遠藤夢知(3年)・田口輝(2年)ペアは2-4の逆転負けを喫し、4回戦で姿を消した。

試合後、2人は「流れを変えてしまう1本を与えてしまった」と口をそろえた。第1ゲームを先取するも、波に乗れない。立て続けに2ゲームを落とす。決定機でのミスが響き、相手のセカンドサーブで攻めきれなかった。田口は「大舞台になると、そういうところを逃してくれなかった」と全国レベルを肌で感じた。

1-2の第3ゲームでは後衛の遠藤がフォアハンドでコース突きながら陣営を崩し、前衛の田口がボレーで仕留める。昨秋から組み始めたという、息の合ったコンビプレーで同点に追いつく意地を見せた。遠藤は「(田口は)2年生だけど、引っ張っていってくれる存在でした」と感謝した。

遠藤にとっては、2度目の高校総体だった。昨夏は2回戦で敗れ「強気にいけなかった。最後の年なので思い切っていこう」。苦い経験を糧に、臆せずコートに立ちラケットを振った。高校ラストイヤーに「全国3勝」をマーク。精神面で確かな成長を示した。

気持ちは団体戦へ向かう。遠藤は「しっかり戦っていく」と力を込めた。同校は20年春に男女共学となり、秋田和洋女子から改名。現校名としては初めて臨む。上位進出を目標に掲げ、チーム一丸で勝ち上がっていく。